どうしてしんどい思いをして興味のないことをしているの?~その4

大変な竹林整備

 共生学舎の活動内容に「里山の景観管理と環境保全」というのがあります。稲作や畑での野菜作りもその一環ですが、もう一つ竹林整備というのがあります。
竹林はほうっておくと地下茎がどんどん広がり、うっそうとした竹藪となり、道路にはみ出してきたり、斜面を突き崩したりもします。また、竹が密集し見苦しくなるとそこに粗大ごみが投げ込まれたりし、ますます環境が悪くなります。
 そこで数年前から、適度に太陽光が入るよう、古くなった竹の伐採をし、いらなくなった竹を焼却処分したりしています。これがなかなか大変でチエンソーで古くなった竹を伐採、切った竹を下の焼却場まで運びます。竹林は坂の上にあり、焼却場まで約100mの坂道を車の通行に注意しながら何度も上り下りしなければなりません。最近は秋に肥料をまくこともするようになりました。
 これらの作業も一人ではできません。みんなで力を出し合うことが必要になります。うれしいことに、こうして念入りに手入れをすると春には土の中からにょきにょきとタケノコが顔を出してくれます。
 メンバーも当初のころより数倍に増えました。だからこそ稲作も竹藪整備もできるようになりました。メンバーの多くはリタイアした人たちで、平均年齢も毎年上がっていきます。どんどん体力が衰えていくのに頑張って、これらの作業を続けるのはなぜなんでしょう。次回はそこのところを考えてみます。ひょっとしてそこに私がここに通うカギが見つかるかもしれません。           (つづく)

(文責 中野 謹矢)

2022年11月27日