◎ぼくは、近くの神社でセミ捕りしたと
き セミが飛んでおしっこしたのを見ま
した。セミはどうして飛ぶ時におしっこ
するんですか?
小学1年 Sくん
〇セミはね、とまっているときに木の汁
を吸ってるんです。つまり水分をたくさ
んとっているのです。そのため しょっ
ちゅうおしっこをしているんです。
よく見ていると飛んでいるときだけじゃ
なくて,実は木にとまっている間にもピ
ユッとおしっこをしています。木の汁と
いうのは、あまり栄養がなく,水分ばか
りなんです。なので,セミの身体は木の
汁から早く栄養分をとって水分を捨てて
しまおうとするのです。それがおしっこ
になるんだけど,そのおしっこはセミが
飛ぼうとして筋肉を使ったときに押し出
されてしまうんです。鳴いてる間は木の
汁を吸っていないことが多いですから、
あまりおしっこしないんだよ~。外敵を
狙ってのおしっこではありません。
東京昆虫園の先生 Tさん
セミは鳴いているのはオスだけ。
鳴く目的は2つです。
1つは、仲間同士への交信!おなじ種類
のセミはここにいるぞ~とアピールして
いるのです。
もう1つは、メスをひきつけること!
良い鳴き声で引き寄せ,交尾するんです。
公園や街路樹では、おおきな声の競争で
にぎやかな大合唱になるのです。
セミはオスの背中に「背弁」という固い
フタがあり、その下に発音器が隠されて
いて、太い筋肉でつながっているんだそ
うです。その筋肉が収縮するたびに発音
器の膜がパチッと音を立てる。1秒間に
30回以上細かく繰り返して…たとえば
「ミーン」というミンミンゼミ特有の音
がつくられるんだそうです。
すごいですね~。
これから 秋!
キリギリス・スズムシ・カマキリ・・・
昆虫を調べて,実際 見てみましょう。
(文責 前地 昇)