どうしてしんどい思いをして興味のないことをしているの?~その3

田に入ると思い出す「七人の侍」

今年のコメの収穫は、30㎏×30袋=900キロを目標にしていましたが、残念ながら27袋+10㎏でした。
8月ごろまでは順調に生育し、仲間からは「今年は目標を達成できるぞ」との声が出て期待も膨らみました。しかし、9月に入ってから稲穂があちこちで倒れ始めました。倒れた穂はコンバインで収穫できないので、来られるものが総出で手刈りをしました。
コンバインでの刈り入れの時は、泥田にコンバインがはまり身動き取れず往生しました。思わぬ出来事の中、中心になるI氏やO氏の並々ならぬ奮闘とメンバーの力闘により、ようやくのこと収穫できたという次第です。
米作りはなんといっても水の管理が重要です。水を引っ張ってくる作業はT氏やN氏が中心になって塩ビのパイプをつなぎ、田の入り口に水門を作り、水の出入りをコントロールできるよう工夫してくれました。
田の周りの水路もモグラによって崩されたりするので、木や竹で補強する必要があります。これらも定例会の日にみんなで協力し取り組みました。
米作りは結局人の力が必要になります。私は田の作業をするとき、いつも黒澤明の「七人の侍」のラストシーン、農民が総出で田んぼに入り、歌を歌い踊りながら作業している風景を思い出します。
みんなの力でやり遂げ、収穫できた喜び。うん?ちんたら登山と似ていないでしょうか。                         (つづく)

(文責 中野 謹矢)

2022年11月20日