子どもたちは 自然が 大好き!!

できたばかりの水たまりの上でアメンボ
が泳いでいるのを見ることがあるでしょ
う。このアメンボたちは、いったいどこ
から来るのでしょうか。

これからの季節、公園の池、田舎の小川
や沼などでもアメンボが登場します。
水の上で暮らすアメンボは、どのように
移動し、何を食べて生きているのでしょ
うか。
 稲や野菜の害虫で、イヤな匂いのするカメムシという昆虫! アメンボはカメムシの仲間なんですって!!ところが、アメンボをつかまえて鼻を近づけると、かすかに飴のような匂いがする!「飴ん坊」と呼ばれるようになったそうです。
いっぺん、アメンボを捕まえて、匂いを
感じましょう!
また、水の上しか移動できないと思われ
がちですが、実はアメンボの背中には折
り畳まれた翅(はね)があって、水がある
ところへ飛んでいきるのだそうです。5
月頃に卵から孵(かえ)って脱皮を繰り返
し、夏には成虫になるそうです。アメン
ボには6本の脚があり、前の2本が短く
後ろの4本が長いのが特徴です。特に真
ん中の2本は体長よりはるかに長く、こ
れをボートのオールにように使って推進
力をつくっているそうです。
水面に置いた6本の脚で体を支え、胴体
は完全に水上に浮かせてスイスイ泳ぐ姿
は、つい見とれてしまいます。アメンボ
はどうやって水に浮いているのでしょう
か。
アメンボの脚には、細かい毛が密集して
います(その毛には油がついている)。こ
の毛が水をはじくのです。ワックスのよ
うなロウ状の成分が分泌され、それを脚
に塗ることによって浮力を維持していま
すそうです。
アメンボは肉食動物で、ハエなど水面で
感じて近寄り、針のような口で刺して、
体液を吸ってしまうのだそうです。怖い
ですね~。アメンボは、基本的には1年
1世代。秋が深まると落ち葉の下で越冬
し、春に水辺に戻ってきて交尾し、産卵
して、一生を終えることになります。
(文責 前地 昇)

2024年06月05日