みんなで登ったちんたら登山
若いとき「コマクサ山岳会」という大仰な名前を付け、北アルプスの山々(槍、剣、穂高、薬師等々)を同僚たちと登りました。私一人ではあんな険しい山々を登ることができなかったでしょうが、リーダー、副リーダー、会計長ら総勢4~9名の仲間がいてくれたおかげで登れました。
30分上ったら10分休憩。そして2時間も登ったらテイタイム、ちんたらした山登りでした。お花畑ではのんびり横になり、剣山に上ったときなどはスイカを地上から代わるがわる持ち、雪渓のところで食べたことがあります。
しんどいこともみんなでワイワイやれば乗り越えられ、頂上からの、山小屋からの、そして稜線からの神秘的で、荘厳な、かつ壮大な景色を目にすることができました。
わたしはこのような“ワイワイ登山”が大好きでした。事務局長として毎年、計画をワクワクしながら練ったものでした。本当に山好きな人は一人でテントを持ち登ります。自分のペースで、自分の思うように自己責任で山に立つ。これが本来の山登りだとは思いますが、私たちの“ワイワイ登山”もありではいかと思ったりします。
共生学舎にはどこか似たようなところがあります。米作りしかり、竹林整備しかり、シイタケ栽培もそうです。次回は米作りについて書いてみます。(つづく)
(文責 中野 謹矢)