これまで繰り返し述べてきているように、食育と環境については密接な関係があります。この6月が環境月間であるのと同時に食育月間であるというのは食育・環境活動を連携して進めていくには非常に有効です。
毎年この月間には政府や地方公共団体をはじめ、地域の有志、企業、学校等において食育や環境に対するさまざまな取り組みがなされますが、今一つ盛り上がりに欠けており、国民一人ひとりに浸透しているどうかは疑問です。これらの活動については期間を限定して取り組むということではなく、継続していくことが大切ですが、そのためには家庭や個人、グループレベルに落とし込むことが大切ではないかと思います。
昨今、私達の生活は食料やエネルギーをはじめとする諸物価の高騰や感染症、認知症等の健康問題、気候変動による自然災害の増加等予断を許さない状況になってきています。そのため、これらの対策として膨大なお金が必要になってきていますが、よくよく考えるとこれらを作り出している原因は私達一人ひとりにあるのです。
環境や食料に関する問題についてはあまりにもテーマが大きすぎるため自分ひとりがやったところでどうしようもないと考えてしまいがちですが、国民一人ひとりがこれらを自分のこととして、受け止め行動を起こすことによって、良い方向に向かうのは間違いありません。
私達共生学舎では〝平城山の自然を守ると共に食育と農業体験の輪を広げる活動〟を推進しており、更に強化をはかっていくつもりです。
また、私自身も日常の生活を見直し、エコライフを追求することを心がけていいきたいと思っています。
(文責 中尾直史)