秋の味覚~栄養価の高い柿

秋はさまざまな果物の収穫期にあたり、さまざまな果物が店頭に陳列されるようになってきました。日本での果物の消費で一番多いのはバナナ、次いでリンゴとミカンとのことです。果物は毎日摂取するのが健康に良いと言われていますが、日本人の摂取量は欧米の半分くらいしかありません。
〝柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺〟という正岡子規の有名な俳句がありますが、私が幼少期を過ごした奈良では果物と言えば柿で、おやつ代わりに食べていたものです。そして、バナナはめったに口にすることができない高級品で遠足の日のおやつでした。
柿はあまり人気がないようですが、食物繊維をはじめビタミンCやペーターカロチン、カリウム等も豊富に含まれています。最近、熊の被害が報道されていますが、栄養価の高い柿を狙って人家に入り込むというケースも多いようです。
また、柿には甘柿と渋柿がありますが、渋柿は干すと渋味が抜けて甘くなります。
かつて、干し柿は貴重な保存食として各家庭で作られていましたが、最近は渋柿が収穫されず放置されているケースも散見されます。ここ数日、ようやく気温も下がってきましたので、我が家では早速干し柿を作りました。
(文責 中尾直史)

2023年10月28日