秋の味覚を楽しむ

 ようやく長かった猛暑から解放され「食欲の秋」と言われる好季節を迎えました。秋の味覚の代表的なものと言えば、米をはじめ栗や柿、リンゴ、ミカン、梨、サツマイモ、茄子、秋刀魚、松茸等があげられます。近くのスーパーに行くと、これらが陳列されていますが、価格が高いため手が出ないというものもあって、庶民の口とはかけ離れた状況になっている物も散見されます。
 色々な物の価格は需要(買い手)と供給(売り手)の関係で決まるというのが経済原則です。欲しい人が多ければ価格は上がりますし、逆に欲しい人が少なければ価格は下がります。また、収穫量が多いと価格は下がりますし、少ないと価格は上がります。
食料品に関しては比較的需要の変動が少ないため、価格が高くなるのはとりもなおさず収穫量が少なくなってきているからですが、この原因についてはもう少し掘り下げて考えてみる必要があります。
収穫量の減少は、気候変動による要因と人為的な要因によるものが大半ですが、秋の味覚を楽しむにあたって、これらの食材の現状や今後の課題について順次紹介していきたいと思います。
(文責 中尾直史)

2023年10月11日