さまざまな「こしょく」

食に関する問題点として、取り上げられるのが〝こしょく〟という言葉です。
この〝こしょく〟に当てはまるものをあげると以下の通りになります。
「孤食」・・・家族がそれぞれバラバラの時間に一人ずつ食事をとること。
「個食」・・・一緒に食事を囲んでも家族一人一人が違う食事を食べること。
「固食」・・・好き嫌いが激しく、同じようなものばかり食べること。
「小食」・・・ダイエットなどを考え、食べる量を減らすこと。
「戸食」・・・家で食卓を囲まず、外食ですますこと。
「粉食」・・・米を食べず、パン・パスタなどの粉物を中心としたものを食べること。
等ですが、どれ一つをとっても決して好ましいものではありません。そして、これらが複合化して食の崩壊につながってきています。
以前にも取り上げましたが、子どもの頃から何年もかかって身についた食生活を改善するのは至難の業です。このような食の現状について、子どもを持つ親の中には危惧を感じておられる方も多いのではないかと思いますが、頭の中で分かっていてもできていないのが現実の姿ではないでしょうか。
このようにとらまえると、今の親の世代にとっては昔とは比べ物にならないほど「食」への関心を高めることが必要です。まさに食育の担い手は家庭であり、親であるのは間違いありません。
(文責 中尾直史)

2023年07月24日