4月7日は世界保健機関(World Health Organization)が定める『世界保健デー』です。通称は頭文字をとってWHOと呼ばれており、「全ての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」を目的として1948年(昭和23年)に設立され、世界の人々の健康を守るため広範な活動を行っています。今年で75周年を迎えますが、今回の新型コロナウィルスの感染拡大にあたっては、何度もマスコミに取り上げられました。
1947年に採択されたWHO憲章では、前文において「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることを言う。」と定義しており、これは今も世界中で広く使われています。
そして、毎年新たなテーマが設定されており、昨年は『私たちの地球、私たちの健康』、今年は『すべての人に健康を』です。
今、私達の住む地球の気候変動は大気汚染、異常気象・猛暑、媒介生物の生態系の変化、水質の変化、食料不安、自然環境の悪化等を引き起こしています。また、ロシアによるウクライナへの侵攻に代表されるような紛争によって人々の生活環境が破壊されており、これらは深刻な健康被害をもたらしています。
世界保健デーにあたって、平和で豊かな持続可能な世界の実現には何が必要なのかを考えていきたいものす。
(文責 中尾直史)