スロー・フードの薦め

 健康のための理想的な食事は〝1日に30品目以上の食材を摂る〟ことであると言われていますが、皆さんの食事はどうなっていますか?おそらく毎日30品目の食材を摂っている人はごくわずかではないでしょうか。
この原因は便利さを追求するあまり食に対する関心が薄らいでいるからではないかと思います。時間がないからという理由で、料理に手間暇をかけず、出来合いの物で毎日の食事を続けているとどうしても食材の数は少なくなってしまいます。
 朝食に関しては手軽にトーストを焼き、卵料理とコーヒーで済ませる。昼食に関しても短時間で満腹感が得られる外食やファーストフードというケースが大半ではないでしょうか。以前勤務していた学校現場でもお弁当を持ってこない子ども達が菓子パンやサンドイッチとジュースといった昼食を摂っているケースも散見されました。
毎日の〝食〟は健康にとって〝睡眠〟と共に極めて重要であり、長期間にわたる乱れた食生活のつけは、徐々に身体を蝕むことになります。これらを防ぐためには、摂取する品目を増やし栄養のバランスのとれた食事を続けるということが大切です。
私も近年、玄米に味噌汁、漬物、納豆、魚、梅干等といった和食に切り替えることにより、極力スロー・フードの食事の内容に切り替えました。また、味噌汁の具の中に多くの旬の野菜を入れるといった工夫をすることにより食材の数は圧倒的に増えることになりました。是非〝1日30品目の食材摂取〟に挑戦していただきたいものです。
(文責 中尾直史)

2022年11月15日