玄米食の薦め

秋晴れの下、恒例行事である稲刈りイベントを実施しました。今回収穫した稲穂は6月4日に田植えをし、その後害虫、鳥害、雑草との闘いや水の管理等手塩にかけ約130日を経たものです。泥まみれになりながら慣れない手つきで鎌を片手に稲刈りをする子ども達の姿が印象的でした。
開始に先立ち、お米に関する理解を深めてもらうためにいくつかの質問をしました。
〝一年間に食べているお米の量は?〟〝60年前と比べるとお米の消費量は?〟〝米偏の漢字にはどのようなものがある?〟等です。
日本人が食べる一人当たりの年間消費量は約60キロ、ほぼ大人一人分の重さです。そして、この60年前の消費量は約120キロで現在の2倍です。言い換えるとこの間にお米の消費量は半分になっているのです。
摂取しているカロリーは大きく変化していないので、米以外の物が増えていることになります。これらは小麦を原料とするパンやパスタ、うどん等のほか、牛肉や卵等です。
また、白米を食べておられる家庭が多いと思いますが、白米にするとビタミンやミネラル、食物繊維、タンパク質が失われてしまいます。
米偏に白と書く漢字は「粕(かす)」、米偏に康と書く漢字は「糠(ぬか)」です。玄米は少し硬めになるため、良く噛むことにつながりますし便通等もよくなります。この機会に是非玄米食を取り入れていただきたいと思っています。また、最近はぬか漬けをする家庭も減ってきましたが、健康に良いぬか漬けにも挑戦してください。
なお、玄米の残留農薬が気になる人は減農薬米等の購入がお薦めです。   (文責 中尾直史)


2022年10月18日