最近新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛をきっかけに、ガーデニングや家庭菜園に興味を持つ方が増えてきており、ホームセンターに行くと園芸コーナーにはさまざまな野菜の苗や種、肥料等が並んでいます。
また、家族で家庭菜園を楽しむだけでなく、シェア畑を借りて本格的な野菜栽培にチャレンジされる人も出てきており、静かなブームになっているようです。
私も野菜作りを始めて10年になりますが、工夫をすればかなりの収穫が見込めるということを実感しています。色々な料理に使えるタマネギやジャガイモはある程度の保存が効きますし、夏野菜のトマトやナス、キュウリ、ピーマン、ゴーヤ等は収穫直後に食卓に並び旬の味覚を楽しむことができます。
家庭菜園では前述したようなフードマイレージはほとんど発生しないため地球環境にとって非常に有効です。また、多くの人がこのような取り組みを始めれば食料自給率の向上にもつながります。更に家庭で出る生ゴミを堆肥化すれば、各区市町村におけるゴミの償却費の節減にもつながります。そして、何よりも大きなメリットとして挙げられるのは自らが作った安心安全な野菜を摂取することができることです。
このように考えると家庭菜園は究極の地産地消と言えるのではないかと思います。
一挙にキューバの都市型の有機農業への転換はできないかもしれませんが、このような取り組みの輪を広げていきたいものです。
(文責 中尾直史)