安全な食材の確保~食品添加物2/2

 厚生労働省によると日本人一人当たりの消費している食品添加物の消費量は1日に約2.8g、年間では約1.2㎏です。
食べたもので体は作られ、さまざまな部位を動かすエネルギーにもなるため人間にとって良いものを食べるというのは何よりも大切です。今、食品添加物が注目を浴びているのは体にとって良くないという研究結果が出ているからです。食品添加物は活性酸素の発生源になるのと同時に、大量の摂取を続けると老化を早めることになるのです。だからこそ、できるだけ添加物の少ない食品を食べ“体にやさしく”を心がけたいものです。
とりわけ海外の多くの国で使用禁止になっている物は注意が必要です。その代表的な物がトランス脂肪酸で、日本ではマーガリン、揚げ油、マヨネーズ、フレッシュ、スナック菓子、アイスクリームといった多くの食品に含まれています。日本人だけがトランス脂肪酸についての耐性を有している訳はありません。しかし、食品業界においてこれだけ広範囲に使用されるようになってくると歯止めが効きません。
また、人体に対する許容量は、それぞれの添加剤毎に決められていますが、トータルでの規制はありません。このため、一般的なかまぼこ等の練り物、コンビニでのサンドイッチ一つをとっても20種類前後の添加物が含まれているのです。また、味噌、醤油、酒,みりん、酢といった調味料についても、伝統的な製法以外のものには、数々の食品添加物が使われています。醤油を例にとると、5倍もの価格差があります。同じ商品が特売品として販売されることは稀であり、価格が安いということは、それなりの理由があるのです。
残留農薬と同様、価格だけを優先して食品を選ぶのではなく、内容をよく吟味して購入して欲しいと思います。
  (文責 中尾直史)


2022年08月02日