9月も半ばを過ぎましたが、日本の多くの地域で熱中症警戒アラートや線状降水帯の発生等が発表されており、秋の兆しは感じられません。今年は各地で人間の体温を超えるような酷暑が観測され、大型台風の豪雨による河川の氾濫やがけ崩れによる被害が発生しました。
また、世界各地でも大洪水や干ばつ、山火事等の地球の温暖化が原因とみられる災害が頻発しています。このような異常気象によって、急速に生態系の崩壊が進むと共に、年々新たな病虫害の発生によって感染症の被害が増加する等極めて深刻な事態を招いてきています。
しかし、冷静に考えてみると、これらは産業革命以降、私達人間が目先の利便性を求めて追及してきた生活のツケが回ってきたと言えるのではないでしょうか。そして、 この状況を放置しておくと、地球の環境はますます破壊され、多くの生物が死滅してしまうことになると言われています。これまでは他人事のように感じていた人も、今年の異常気象を体験して何とかしなければならないと感じたのではないかと思います。
私も今年の夏は大きく体調を崩してしまいました。熱中症対策を行い、栄養のバランスを考慮する等の健康管理に努めていますが、なかなか体力が回復してきません。
現在、これらの異常気象の根源である地球の温暖化を食い止めるために、世界の国々が論議して温室効果ガスの削減目標を定め、各国において具体的な対策を行っています。産業構造や生活環境等が異なるため、横並びの対策にはなっていません。日本においても国としての指針が示されていますが、国民一人ひとりに周知徹底できているかどうかは疑問です。また、当然のことながら地域や業界によって取り組む内容が変わってきます。
最終的には、個人でやること、家族でやること、グループでやること、職場や学校でやること、地域でやることを決めて行動に移していくことが大切であると思っています。
(文責 中尾 直史)