レジ袋削減の真の狙い

2020年7月にレジ袋の有料化がスタートして4年が経過しました。スーパーやコンビニをはじめ多くの販売店では2円~5円で販売されることになり、レジ袋を購入する人は少なくなってきたようです。最近の統計によると4人に3人がレジ袋を受け取らないようになってきているようです。
このレジ袋の有料化についてはさまざまな反対意見があります。代表的なものとしては、〝レジ袋を減らしても環境への影響はわずかで、逆に新たにプラスチィック製のエコバックを購入する必要が生じる。これらのエコバックは買い替えが必要となるためかえって環境への負荷が大きくなる。レジ袋の有料化は消費者の負担を増やすだけではないか〟というものです。
しかし、これは一面的なとらまえかたであって、この背景にある真の狙いは、これまで述べてきた環境問題とりわけ海洋汚染への対策の必要性を国民に啓蒙しようとするものです。
海に流れ込んだプラスチックはマイクロプラスチックという形で魚介類に取り込まれていきます。これは生態系への崩壊や人間への健康被害に直結することになります。私達の日常生活を見ると住宅、自動車、電化製品、包装資材等プラスチック製品に囲まれています。そして、日本のプラスチックの廃棄量は世界で2番目という事実です。
わが家では用途に合わせて、3種類の買い物袋を用意していますが、重いものを入れるにはリュック形式のものが便利です。
レジ袋の有償化を通じて、環境問題についての認識を深めていきたいものです。
(文責 中尾直史)

2024年07月23日