前回、環境問題を解決していくための基本は、3つのR〝Reduce減らす・Reuse再使用する・Recycle再利用(再資源化)する〟が基本であるということを紹介しましたが、このうち環境にとって最も効果的なものは〝Reduce〟です。ゴミを減らすためには、「物を買うとき」と「物を捨てるとき」がポイントになりますが、ゴミの処理はそれぞれの自治体(市町村)の所管になっており、それぞれ独自の回収や処理方法が採用されています。私の居住地でも曜日毎にゴミの分別回収が行われていますが、ゴミの多さに驚かされます。これらは焼却や埋め立てにより処分されますが、膨大なコストがかかっており、住民の税金が使われています。
最初に、「物を買うとき」に心がけなければならないのは〝ゴミを減らす〟という意識を持つことです。そのためには将来ゴミになりそうな物を家に持ち込まないことが大切です。例えば、お菓子の入った箱はお菓子がある場合にはゴミではありませんが、食べ終わった途端に不用なゴミになってしまいます。また、使い捨ての容器は使用後には必ずゴミになります。
こういった単純なことを頭に入れて買い物をすれば、環境悪化を防止することになるのです。
私の家庭で行なっている代表的なものを紹介すると、
①魚や肉、野菜や果物等はトレイにパックされたものよりバラ売りになっているものを選ぶ
②安売りということで必要以上の物を買わない
③ハンド・ソープやシャンプー等は詰め替え商品を選ぶ
④過剰包装や本のカバーなど不必要な物は断る
⑤マイバッグを準備し、レジ袋は受け取らないようにする等です。
この他にも色々なものがありますので、まず身近な簡単なことから始めたいものです。
(文責 中尾直史)