エコライフのすすめ~3Rが基本

毎年発表されるさまざまな経済指標を見ると、常に〝前年比〟という数字が出てきます。通常、私達はこの値が前年を上回っているのは良くて、下回っているのは良くないという印象を受け止めがちです。このような右肩上がりの経済を世界の各国が追及してきた結果、「大量生産」、「大量消費」というライフスタイルが定着し、多くの企業は競って、生産額を増やすようになってきました。こうして、私達の生活もこれまでとは比較にならないほど物質的には豊かになってきましたが、そのためには多くの資源が必要になります。
また、世界の人口は途上国を中心に急激に増加し、これらの国の人々の生活も向上してきたため、現在地球が有する資源だけでは賄いきれないという状況になってきています。 仮に、全世界の人々がアメリカ並みの生活を享受した場合には、地球5個分の資源が必要になると言われており、このままでは資源が枯渇してしまうのは時間の問題です。 
更に大量生産、大量消費に伴い、廃棄するゴミが増加し、これが新たな環境問題を引き起こしています。今、環境への負荷を軽減し、持続可能なライフスタイルを促進する環境ゴミと資源に関わる問題を解決していこうというのが、『3R』の取り組みです。
これは、「Reduce」「Reuse」「Recycle」の頭文字を取ったものです。
  「Reduce」というのは〝使い切った後に出るゴミの量を少なくする〟
  「Reuse」というのは〝一度使ったものをゴミにしないで何度も使う〟
  「Recycle」というのは〝使い終わったものをもう一度資源に戻して製品をつくる〟ということです。
これらを一言で解りやすく表現すると、「減らす」「再び使う」「再資源化する」ということになります。ゴミを減らす取り組みとして、どのようなことが考えられるのか、次回以降順次取り上げていきたいと思っています。
(文責 中尾直史)

2024年07月18日