日本人としての真価

能登半島大震災で被災をされた人達が避難所生活を余儀なくされており、マスコミ報道を通じて現地の状況が放映されるたびに、自分たちでできる範囲で支援してあげたいと思う人が多いと思います。
 阪神淡路大震災の発生時には、若かったこともありボランティア活動にも注力しましたが、今は被災地で活動するということには体力的にも無理があります。それでも何とか支援したいという思いで、物資を送ることを検討しましたが、現地では送られてきた物資を選別する作業が大変だということを聞き、ささやかですがゆうちょ銀行から義援金を振り込ませていただきました。
 現在、地震発生から10日以上が経過し、全国からかなりの額の善意の義援金が寄せられているようです。しかし、この半面、水やブルーシート等の生活必需品を高く売りつける、被害者宅や避難所から金品を奪う等の行為も後を絶ちませんし、心無い動画も拡散しているようです。人の困っているのを見て、このような行為を行う人がいるのは腹立たしい限りです。近年問題になっている〝振り込み詐欺〟〝さまざまな偽装〟等も根っこは同じであり、日本人として実に情けない気持ちです。
 東日本大震災の時も順番をしっかりと守って、配給を受ける人々の姿が世界各国に放映され、称賛されました。このような非常時にこそ日本人の真価が試されるのではないかと思っています。
 (文責 中尾直史)

2024年01月13日