好天に恵まれ春を思わせる暖かさの中で新しい年を迎え、お餅やお雑煮をいただき〝今年も良い年であるように〟と願っていた矢先、突如として大きな揺れが襲いました。テレビの画面も緊急地震速報に切り替わり、能登半島付近で大きな地震が発生したとの報道が次々と映し出され、お屠蘇気分も一気に吹き込んでしまいました。
Mg7.6早速北陸地方に住む友人達に連絡を取りましたが、福井での被災状況は軽微であったものの金沢では家財が散乱している様子が送られてきました。また、お正月で珠洲市の実家に帰省していた知人からは避難したという連絡が届きましたが、その後の様子は伝わってきておらず心配しています。
日本の陸地面積は世界の中で2.5%しかありませんが、全世界のマグニチュード6以上の巨大地震の発生割合では約20%を占める地震大国です。
地球は厚さが100キロくらいの岩盤(プレート)に覆われていますが、日本は「ユーラシアプレート」「北アメリカプレート」「太平洋プレート」「フィリピン海プレート」という4つのプレートがぶつかる岩盤の上に乗っかっていますが、これらのプレートはゆっくりと動いています。そして、ひずみが大きくなって動きに耐えられなくなった時に、大きく動いてしまうのです。
近年、東日本大震災をはじめ大きな地震が頻発していますし、近い将来南海トラフ地震の発生や富士山の噴火の危険性も指摘されています。しかし、残念ながらこれらのプレートの動きを制御することはできません。
また、現在の日本の防災マップを見るといたるところに活断層があり、いつどこで大地震が発生するかもわかりません。
発生に備えてできる限りの対策をして、被害を最小限にとどめるしかないのです。
被災地に対しては、できる限りのさまざまな支援を行うことにより、1日も早い復興を願っています。
(文責 中尾直史)