新年にあたっての思い

 

明治維新によって近代国家としての道を歩みだしてからの1世紀半を振り返ると国家の浮沈に関わるさまざまな出来事がありました。日清・日露の戦争に勝利した日本は軍国主義の色彩を強め、昭和に入ってからは日華事変や満州事変、更には太平洋戦争に突入し敗戦、国土が焦土と化してしまいました。この難局を国民の懸命な努力によって乗り越え世界の奇跡と言われる復興を遂げ、世界第二の経済大国の地位を築きました。
しかし、バブル崩壊によって経済危機に陥り、回復の兆しのみられないまま〝失われた30年〟と揶揄される低迷期を経て今日に至っています。しかも悪いことに東日本大震災による原子力発電所事故の発生や世界に類のない少子高齢化の進展に伴う社会保障費の増大等により、国家の財政も悪化の一途を辿っています。
更に日本を取り巻く国際情勢は多くの地域での紛争や安全保障体制の不安化等楽観を許さない状況にありますが、食料、エネルギー、防衛といった国民生活に直結する分野においても取り組みの遅れが目立っており、まさに今日本は正念場を迎えています。
このような中にあっても、多くの人達から寄せられるのは現状に対する不満だけで、自ら何とかしなければならないという切迫感は感じられません。これは取りも直さず、国民の危機意識と自立心の欠如ではないかと思います。
私は今、国民一人ひとりの知恵を結集して立て直していかなければ、これから日本は更に衰退してしまうのではないかと危惧しています。これまで日本は明治維新や戦後の混乱期を乗り切ってきた実績があります。後世が光り輝く日本を目指していきたいものです。
(文責 中尾直史)

2024年01月05日