西暦2024年、令和6年を迎えて

今年のカレンダーを見ると西暦2024年と和暦の令和6年が併記されているものが多いようです。歴史を振り返る際、西暦表示の場合には引き算をして何年前ということが分かりますが、明治、大正、昭和、平成という和暦表示の場合には、何年前になるのかがすぐにはわからないことが多いようです。
今年は平成36年、昭和99年、大正113年、明治157年ということになります。既に明治維新からは1世紀半、昭和元年からは1世紀が経つことになります。また、古事記や日本書紀に記されている日本の国の始まりが初代天皇である神武天皇が即位された日(紀元前660年2月11日)であるとすると皇紀2684年にあたります。
また、西暦や元号を用いる現代では、干支を使うケースは少なくなりましたが、今年の干支は(十干十二支)は甲辰(きのえたつ)です。年頭の挨拶等で今年はどのような年になるのかという予測として干支を引き合いに出されることがあるようです。
また、干支に関する語は、歴史上や身の回りの意外なところに残っています。正午、午前、午後、子午線、丑三つ時、鬼門(丑寅)、甲子の年にできた甲子園球場等です。また12の動物にあてはめ、ネ、ウシ、トラ,ウ,タツ,ミ,ウマ,ヒツジ、サル,トリ、イヌ、イです。今年の年賀状や破魔矢には龍の絵柄が使われています。
今年の干支の甲辰の「甲」は十干の最初の文字で物事の〝はじまり〟を意味し、十二支の中では唯一実在しない「辰(龍)」は万物が成長して動きが盛んになる象徴とされています。言い換えると〝春の暖かい日差しが大地すべての物に平等に降り注ぎ、急速な成長と変化を誘う年になる〟ということです。
これまで取り組んできた努力が報われ、意外な才能が一気に花開く年になるかもしれません。前向きに取り組んでいきたいものです。
(文責 中尾直史)

2024年01月04日