一年を振り返って

月日の経つのは早いもので、激動の一年が過ぎ去ろうとしています。
私達NPO共生学舎では環境の整備をはかると共に食育と農業体験の輪を広げることを活動の大きな柱として取り組んでおり、今年も田植えや稲刈り、タケノコ採取やさつま芋掘り、餅つきをはじめさまざまなイベントも開催しました。とりわけ近くに〝うみの森ほいくえん〟が開園されたことにより参加者が大幅に増加し、メンバーも達成感を味わうことができました。
残念なことに、最近の日本では、相手のことを考えず、自己の利益だけを追求するあまり「すべきこと」と「してはならないこと」の区別がつかなくなっているケースが散見されます。一口に言うと人間としての根っこが育っていないということになりますが、高い学歴を有し、それなりの経験をしてきた人がかかわっているケースが意外と多いのです。この根っ子の部分は大きくなってから一朝一夕に育つものではなく、小さい頃から時間をかけて育てていかなければなりません。そのためには何と言っても体験することが大切です。
これらのイベントに参加された保護者や子ども達の笑顔を見ていると、これらの体験が、人間力の養成に繋がっていくのではないかと期待しています。
幸いなことに共生学舎にはさまざまな企業や教育関係の仕事に従事していた(る)人が数多くいるので、これからも意見交換しながら進めていきたいと思っています。
(文責 中尾直史)

2024年01月03日