近年、毎日のようにマスコミを通じて日本社会における残念なニュースが報道されています。殺人や暴力はもとより、子どもに対する虐待、学校でのいじめや職場でのパワハラ、あおり運転をはじめとする迷惑行為、さまざまな企業における検査数値の改ざんや食品偽装等も後を絶ちません。
更に、最近ICT化の進展に伴い振り込み詐欺やパスワードを盗み取るといった犯罪も増加してきており、給付金の支給やウクライナへの支援をうたった事案も発生しています。しかし、これらは氷山の一角であり、日本全体にこのような不祥事が蔓延していると言えます。
このような憂慮すべき状況はどうして生まれてきたのでしょうか。それは日本人としての精神的劣化が原因であるのは間違いありません。
本来、日本は世界で一番古い伝統を持つ国であり、日本人は清らかで思いやりや優しさの心を持つ国民であったはずです。日本の良き伝統や高邁な精神を取り戻し、誇りと自信を持っていきたいものです。
昔から「ある国を滅ぼそうと思ったら武器は要らない。教育を駄目にすれば良い」ということが言われていますが、私もこの言葉の重みを痛感しています。
コロナ禍で晴耕雨読の生活を続ける中で、教育についてのさまざまな書物を読み返してみました。次回以降順次紹介していきたいと思っています。
(文責 中尾 直史)