春の息吹

 二月に入り厳しい冬の寒さの中にも少しずつ春の息吹が感じられるようになってきました。庭の片隅には、フキノトウが顔を出し、バラや木々も多くの新芽をつけています。また、寒さにじっと耐えながら年を越してきたイチゴやエンドウも春が来るのを今か今かと待ちわびているようです。
古来より、日本では〝清く正しく美しく心を磨き質素に生きる〟のが美徳とされてきました。そのため一年の中に色々な節目を設け、邪気を払うための行事を取り入れ、常に清々しい気持ちで生活することを心がけてきたのです。
また、旧暦の二月を如月(きさらぎ)と呼んでいますが、これは中国での二月の呼び方をそのまま使ったと言われています。このきさらぎという名前の由来には、〝まだ寒さが残っており、衣(きぬ)を着る月であることから「更着(きさらぎ)」〟という説、草木の芽が張り出す月であることから「草木張月(くさきはりづき)」という説があります。
 いずれにしても春はすぐ近くまで来ています。これから寒さと暖かさを繰り返しながら本格的な春になり、すべての生き物が活動を開始します。そして、プロ野球のキャンプも始まり、高校や大学では入学試験が本格化し、企業や役所等の多くの部署においても本年度の計画のつめと来期に向けての計画づくりが本格化します。
このように2月は非常に大切な月になります。私達共生学舎においても本年度の反省を踏まえ来期に向けた計画づくりに着手します。
お互いにしっかりとした節目の月にしていきたいものです。
(文責 中尾直史)


2023年02月07日