今年の干支 Ⅱ

一方、十干というのは五行(木、火、土、金、水/もく、か、ど、ごん、すい)と更に陽を表す兄(え)と陰を表す弟(と)とした陰陽五行説に基づいており、次の10通りになります
◇木の兄(きのえ=甲)  
◇木の弟(きのと=乙)
◇火の兄(ひのえ=丙)  
◇火の弟(ひのと=丁)
◇土の兄(つちのえ=戊) 
◇土の弟(つちのと=己)
◇金の兄(かのえ=庚)  
◇金の弟(かのと=辛)
◇水の兄(みずのえ=壬) 
◇水の弟(みずのと=癸)
このように干支は十干と十二支から成り立っているため、組み合わせとしては10と12の最小公倍数である60のパターンがあります。
そして、今年(2023年)の干支である「癸卯(みずのと う)」は、「きぼう」とも読み、十干の10番目である「癸(みずのと)」と十二支の4番目である「卯」の組み合わせで、十干十二支では40番目にあたります。「癸(みずのと)」は、五行の水行のうち、陰の水を表わしています。水の中でも雨や霧、朝露といった自然の気象条件に伴って現れる水を指しており、また、種子の中で新たな生命が徐々に形作られて成長していくという意味も含んでいるため、よく年頭の挨拶で今年はどういう年になるのかということの例えとして引用されているのです。
(文責 中尾直史)

2023年01月25日