お正月の楽しみの一つは普段お会いしていない方からの年賀状です。今年も多くの方から年賀状をいただきました。〝旧年中はお世話になりました 本年も宜しくお願いします〟といった儀礼的なものから家族の写真・絵が入ったものや近況が記されているもの等さまざまです。内容は別として毎年年賀状の交換をしている方から年賀状が届かないと息災にされているのか気になります。
マスコミの報道によると、近年「年賀状じまい」をする人が幅広い世代に広がっているとのことです。現に、私のところにも近年「勝手ながら本年を持ちまして年始のご挨拶を控えさせていただきます」という趣旨の終活年賀状が届くようになってきました。
インターネットや携帯端末の普及によって平素の交流がはかれるようになったことや年末の多忙な時に多大の時間が取られ負担になっているということが主な原因であると思います。
前述したように令和5年(2023年)の発行枚数は前年比10パーセント減の約16億枚で平成16年(2004年)のピーク時から見ると実に6割減になっており、この傾向は今後も続くことが予想されます。
実のところ、私自身も今年は終活年賀状にするかどうか迷いましたが、最終的には今まで通りの年賀状を作成することにしました。年賀状じまいをすると消息が途絶えてしまうこともあるため、メールやLINEを活用して必要な時に連絡を取れるようつながりを保つ方法を考えておくことが大切ではないかと思っています。
(文責 中尾直史)