20世紀の後半から急速にグローバル化とICT化が進展し、世界のさまざまな国の人々との交流が活発に行なわれるようになってきました。この際に大切なのは日本のことをしっかりと理解し説明できるということです。我々はともすると現在起こっている政治や経済面だけに目を奪われがちですが、それぞれの歴史や伝統、文化、宗教、著名な人物等をしっかりと把握しておくことが不可欠です。
私も社会人になるまでは奈良に住んでいたこともあり、多少は奈良の歴史についての知識は持ち合わせていましたが、以前外国の方から日本の古都である奈良や京都のことを細部にわたって質問されて十分な説明ができず冷や汗をかいたことがあります。
国際社会においてはお互いに相手の立場に立って物事を考え行動するという『共生』の思想が不可欠ですが、このためには日本のことを知っていることが前提です。しかし、残念ながら今大人達が子ども達に日本の歴史や伝統、文化といったものを伝えきれているかどうかは疑問です。私も最近になってまだまだ知らないことがあまりにも多いと感じています。これから自分自身も勉強しながら、色々なことを伝えていきたいと思っています。
(文責 中尾 直史)