世界の人口の動向

 先日、国連から地球の人口が80億人を突破し、今後も増加することが発表されました。しかし、これはすべての国に当てはまるものではなく、人口が急増する国とこの反対に人口がほとんど増えないか、または減少する国があります。
現在、人口が最も多いのは中国の14億2500万人、2位がインドの14億1700万人で、この両国で世界の3分の1以上の人口を有していることになります。
世界の国々の中で1億人以上の人口を有するのは中国、インド、アメリカ、インドネシア、パキスタン、ブラジル、ナイジェリア、バングラディシュ、ロシア、メキシコ、日本、エチオピア、フィリピン、エジプトの14か国です。
このうち、中国は一人っ子政策影響で人口の増加が抑制されているため来年にはインドが中国を抜いて世界一になる見通しです。人口が維持されるためには出生率が2.1以上であることが必要ですが、先進国と言われる日本を含む61の国や地域では出生率が大幅に低下しており、今後人口は減少していくことが確実視されています。
一方で、南アジアやアフリカ等の一部の国では出生率が5を超える国もあり、今後も人口の大幅な増加が見込まれています。そのため2050年までに増加する世界人口の半数以上はアフリカのサハラ砂漠以南の国々であるとも言われています。
そして、これらの国々は大半が発展途上国であり、今後経済発展に伴って多大のエネルギーや食糧が必要になってきます。また、現在問題視されている温室効果ガスの増大といった環境問題にも直結しているのです。
(文責 中尾直史)

2022年11月22日