皆既月食と惑星食から見る宇宙の神秘

 11月8日には皆既月食と天王星食が観測されました。肉眼では天王星は確認することができませんでしたが、友人からlineに一眼レフの望遠で、2秒開放で撮影した美しい画像が送られてきました。月食と惑星食が同時に発生するのは実に442年ぶりで前回は安土桃山時代ということですから実に貴重な体験をすることができました。
改めて我々が住むこの地球という惑星の成り立ちを調べてみると実に興味深いことが分かります。現在、太陽系が誕生したのは46億年前と推定されており、途方もない昔のことです。単純計算すると今回のような皆既月食と惑星食の同時発生という現象はこれまで1000万回以上起こっているということになります。
最近の研究で宇宙というものの全貌が解明されつつありますが、太陽系が含まれる銀河系宇宙には、約2000億〜4000億個の太陽のような恒星が存在するそうです。そして、それぞれの恒星には、周囲を公転する惑星(太陽系では水・金・地・火・木・土・天・海)や惑星の周囲を公転する衛星があります。
更に驚くべきことに、大宇宙の始まりは138億年前に超高温・超高密度の火の玉「ビッグバン」の急膨張により誕生したとされており、私たちの地球がある銀河系も含め、「銀河」そのものも宇宙全体には1兆~2兆個存在するという天文学的な数字です。一体、宇宙というものはどうなっているのでしょうか。そして、これからどのように変化していくのでしょうか。
まさに大きな謎に包まれた神秘の宇宙の片隅で、日々生活しているのだということを改めて感じました。
 (文責 中尾直史)

2022年11月15日