暑中見舞いの由来

 

 今年は例年になく早く梅雨が明けたもののその後各地で集中豪雨が発生するなどすっきりしない天気が続き、今週に入ってやっと本格的な暑さが到来しました。
暦の上では今月7日が小暑、23日が大暑となっており1年の内で最も暑い時期にあたります。コロナ禍と猛暑のため外出を控えている人も多いと思いますが、ここ数日何人かの方から暑中見舞いが届き懐かしく拝読させていただきました。暑中見舞いは通常梅雨明けの「大暑」から「立秋(8月7日)の前日」までのいわゆる土用の時期に出すのが通例です。
最近はスマホやパソコンの普及に伴い書面による通信は激減しLineでの連絡が増えてきていますが、直筆の便りも味わい深いものがあります。
 本来、わが国では、『盆礼』といってお盆に親元や親戚、仲人、恩師等お世話になった方を訪問し、心のこもった贈り物をする風習がありました。暑中見舞いはこれが簡略化されたものであり、一年で最も暑さが厳しい時期に書面で相手の健康を気遣うという趣旨で寒中見舞いの逆になります。
 なお、立秋が過ぎると残暑見舞いになりますので、私も暑中見舞いを書きはじめました。
 (文責 中尾直史)

2022年08月02日