
今年は一代で松下電器(現、パナソニック)を築いた松下幸之助氏の〝生誕131年〟にあたります。松下氏が亡くなられたのは1989年4月27日ですから今年で36年が経過することになります。この間、日本は失われた30年と揶揄されるように経済は低迷し、かつて世界でトップであった国際競争力は著しく低下、これに輪をかけたように少子高齢化が進み、道徳の低下が顕著になる等憂慮すべき状態になってきています。このような混迷した時代の中にあって、企業経営者をはじめ各界のリーダーと呼ばれる多くの人達から松下氏の著書が読まれているようです。
私もかつて数多くの松下氏の著書を読み、自分なりに同氏の考え方を理解をしていたと思っていましたが、最近これらを読み返してみて、何事をするにも〝志〟が不可欠であるということを再認識しました。松下氏は小学校しか出ていませんし、体も弱くお金もありませんでしたが、一代で大きな成功を収められました。それだけに松下氏の言葉には重みがあります。
松下氏は成功の要因として、「最初にこれをやろうと思ったことは志を変えず一向に迷わず辛抱強く地道な努力を重ね一筋にやってきた。その上で、ひとたび志を立てた以上、道にかなったことである限りは、最後の最後まであきらめないという姿勢を貫いた。」と言っています。この思いを凝縮した有名な言葉が、〝僕には失敗がない。何故なら成功するまでやり続けるからだ。〟というものです。
今は苦しいことを避け、安易な道を選ぼうとする自己中心的な言動が強くなってきていますが、確固とした志を持って生活していきたいものです。
(文責 中尾直史)