どの世界においても活躍するためには、健康体であるということがベースになるのは言うまでもありませんが、とりわけスポーツ選手にとっては体が資本です。
大谷選手は二刀流を実現するベースは強靭な肉体を作り維持することが不可欠であると考え、トレーニングは勿論のこと食事、睡眠、メンタル等野球にプラスになるあらゆることに取り組んできたようです。
そして、必要なスピードとパワー、スタミナ、柔軟性等を維持するために、どのような時にも決して例外を作るということなくたゆまぬ努力を継続しているようです。
いくつかのエピソードを上げると、紅白歌合戦の審査員に選ばれた時には、会場の近くにトレーニングする施設を準備してもらうという条件を出したそうです。また、シーズン中は遠征先であってもトレーニングを欠かしませんし、クリスマスの夜にも黙々とトレーニングしている姿も紹介されました。
食事に関してはしっかりと良質のたんぱく質を摂り、糖質を抑え、必要なサプリメントを選び、調味料も使わないといった食生活を続けています。彼は〝食事は楽しむものではなく栄養を摂る行為である〟と割り切り、〝好きな物を好きなだけ食べたいという欲望と闘っている〟と言っています。そのためほとんど外食はしないということです。
更に、長いペナントレースの期間中、常に万全の状態で試合に臨むためには休養が大切であると考え、一日10時間の睡眠を確保しているようです。
WBCで共にプレーしたヌートバー選手から食事の誘いを受けた時も、睡眠中ということで断ったというのも話題になりました。このように他のものに目もくれない野球一筋の生活を貫いているというのは驚嘆に値します。
(文責 中尾直史)