予期せぬコロナ禍によって多くの人の生活パターンが激変しました。
私も不要不急の外出を自粛した結果、家で過ごす時間が増えることになりましたが、これをチャンスと受け止めて、懸案であった断捨離をスタートさせました。この一環として、多くの書物や書類を思い切って整理し、興味のある書物を読み返すことにています。
これまでの読書の傾向は圧倒的にビジネス書が中心でしたが、文学者の小林秀雄氏の〝日本の歴史が自分の鏡とならぬような日本人にどうして新しい創造がありうるか。歴史は私達の人生を映す鏡である〟という言葉に出会い、日本の歴史を今一度しっかりと学習することにしました。また、同氏は〝日本では歴史は暗記物になっている〟と指摘されていますが、これまで精読していなかったこともあり、私自身がまさにその通りになっていると感じました。時間をかけて読むと、数多くの新しい発見がありました。
残念なことに、現在の日本には自国の歴史を否定するような自虐観を持つ人も散見されます。〝自分の生まれたこの国が好きで、日本に生まれて良かった。日本人としての誇りを持って社会に貢献する〟という自覚を持つ人が増えなければ日本の発展はあり得ないと思います。
日本人の誇りは、伝統や文化、美しい風景、そして勤勉な人々によって築かれており、世界的にも多くの分野で素晴らしい成果を上げています。まず、これらを知ることが大切ですので、これから順次紹介していきたいと思っています。
(文責 中尾直史)