節分にあたって

小さい子ども達に〝節分はどんな日〟と尋ねると〝鬼は外、福は内〟という掛け声で豆まきをし、巻きずしの丸かじりをする日という答えが返ってくると思います。
今、節分と言えば立春の前日ということになっていますが、本来節分は年に四回あります。つまり、日本には春夏秋冬という季節があるため、立春・立夏・立秋・立冬の前日が節分(季節の分かれ目)ということになります。日本の暦には、多くの節目が設けられていますが、この節目にあたっては、常に邪気を払う、身を清める、神に感謝するといったことが盛り込まれた行事が行なわれており、春を無事に迎えようとする伝統的な行事が豆まきなのです。
また、最近では今年の恵方に向かって、福を巻き込み、縁を切らないために巻きずしを丸かじりすることが定着化しつつあり、スーパーなどの食品売り場にはさまざまな巻きずしが陳列されています。恵方というのはその年の歳徳神(としとくしん)がいて、たたり神が来ない良い方角とされており、今年の恵方は「東北東」です。
わが家では手づくりの巻きずしをまるかじりした後、豆まきをして無病息災をお祈りしました。
なお、恵方については十干によって決まりますが、「東北東」「南南東」「西南西」「北北西」の4つの方角しかありません。以前にもこのブログで紹介していますので、参照してください。
(文責 中尾直史)

2024年02月04日